大鹿村中央構造線博物館



塩の里コース(徒歩)

発着地:塩の里
所要時間:1時間
主な見学ポイント:鹿塩温泉、中央構造線断層鞍部等

①塩の里(トイレ、売店、駐車場あり)

 

塩の里は、塩の里直売所、ふじ食堂、美濃屋豆腐店からなる複合施設です。中央構造線よりわずかに外帯側に位置しています。

ふじ食堂では、鹿焼肉や鹿ハンバーグなどジビエ料理が食べられます。美濃屋豆腐店では、地元中尾早生大豆で作った大鹿豆腐が名物です。塩の里直売所ではさっぱりした味の山塩アイスが美味しいです。

②鹿塩温泉・黒部の洞窟


鹿塩温泉の2軒の旅館がタテに並んでいる。


橋の下に結晶片岩が顔を出している。


黒部の洞窟入口

赤い橋の向こうに旅館が2軒、タテ方向に並んでいます。上が山塩館、下が塩湯荘です。

旅館前の河原を見ると、緑色の巨石が目立ちます。河原に露出している基盤岩は、三波川帯の緑色片岩や、黒色片岩です。ところどころ、白い脈が入っているのが見えます。

道路沿いに黒部の洞窟跡があります。2019年4月現在、照明器具故障のため、立ち入り禁止となっています。明治時代に、徳島藩士黒部銑次郎(せんじろう)が、岩塩を探して掘り進んだ跡です。しかし、岩塩は見つかりませんでした。

 

※鹿塩温泉の日帰り入浴のお問い合わせは、各旅館まで直接お願いします。
塩湯荘TEL 0265-39-2316
山塩館TEL 0265-39-1010


塩の里ウォーキングの看板あり
塩川沿いの道路から脇に入る道を進みます。
本コースの一番の難所の上り坂です。
③ビューポイント


城山の断層鞍部が見える。


内帯側の西集落

大きく右へカーブするところで左手を見ると、出発地点の塩の里の建物が見えます。谷を挟んで向こう側の斜面を見ると、城山の断層鞍部が見えます。

カーブを曲がると、中央構造線の内帯側に立地する西集落が見えます。

④黒部銑次郎の墓


右手の斜面


石段の上にお墓がある。

斜面の上手にお墓がぼつぼつと点在している一角があります。

黒部銑次郎のお墓は、同僚の工藤欣八のお墓と並んで、道路の右手上方、カーブミラーの右側の竹林の上あたりにあります。道路からは見えませんので、斜面を上がってみて、探してみてください。

 

道が合流しますので、大きく回りこんで手前左側に進みます。
⑤中央構造線塩原露頭


この崖を中央構造線が通っている。


左が内帯、右が外帯

合流点からすぐの、最初のカーブのあるところが中央構造線の通っているところです。塩原露頭といっても、何か整備をしているわけではなく、ただの道端なのですが、よく見ると、土の色が左右で違っています。
⑥ビューポイント


マイロナイトの白い崖が見える。

塩原の集落の中を通って国道に下りる道があります。川の向こう側は、切り立った斜面に内帯側のマイロナイトの白い崖が見えます。
国道152号線沿いの道


断層鞍部(赤矢印)が連なっている。

JAしお里店。地元産商品も売っています。

国道152号線は、2車線の広い道です。けっこう車が飛ばして走っているので、気をつけて歩いてください。このあたりは、4月の中旬には川沿いに植えられた花桃が咲いて花桃街道になります。

正面を見ると、城山、河合、居森山の断層鞍部(赤矢印)と断層丘陵が連続しているのが見えます。中央構造線は、ほぼ鹿塩川に沿って通っていますが、小渋川と合流する居森山の脇あたりでは、鹿塩川の流路がだいぶ西寄りに向きを変えます。

JAしお里店を過ぎたら、左折して市場神社に向かいましょう。このあたりは鹿塩地区の商店が集まっていて、JAしお里店のほかに、手打ちそばが美味しい風月堂やサクラヤ商店もあります。

⑦市場神社

江戸時代から続く大鹿歌舞伎の舞台があります。現在も毎年10月第三週に、ここで大鹿歌舞伎秋の定期公演が開催されます。