大鹿村中央構造線博物館



塩の里から道の駅まで秋葉古道コース(徒歩)

出発地:塩の里
到着地:道の駅歌舞伎の里大鹿
所要時間:2時間
主な見学ポイント:夜泣き松、断層鞍部地形、断層谷の遠望等

注意点1:道中、トイレ、商店、自販機はありません。
注意点2:道の駅から塩の里へは、本数が少ないですが、路線バスと村内巡回バスが利用できます。
注意点3:道路工事で通行止めのことがありますので、あらかじめ、道の駅内の観光案内所などで、道路情報をご確認ください。(林道鳥倉線,河合橋から中尾の間で工事をしていることがあります。)

道の駅(トイレ、売店、駐車場あり)

道の駅の駐車場に車を停車し、中にある観光案内所で道路情報を確認してから、バスに乗って塩の里に向かいましょう。
①塩の里(トイレ、売店、駐車場あり)

塩の里は、2020年2月現在改修工事中で、売店は仮店舗営業中。春にリニュアールオープン予定。ふじ食堂と美濃屋豆腐店は通常営業中です。

塩の里の敷地は、中央構造線よりわずかに外帯側に位置しています。

国道152号線から夜泣き松へ

国道152号線に出てまもなく左折し、橋を渡ります。橋の手前右手に公衆トイレがあります。この先トイレはありません。

 

橋の上からは、緑色の岩がごろごろ河原に落ちているのが見えます。緑色岩や緑色片岩です。

 

 

川を渡ると登り坂になります。舗装した道路にっ沿って、秋葉古道が整備されています。

 

 

舗装道路に合流すると、分岐がありますので、右折して大河原・河合方面に向かいます。

 

 

分岐を過ぎるとすぐ左に入る歩道があります。夜泣き松入口と書いてあります。

 

 

柵を越えたら左に進むと左手上方に夜泣き松があります。

②夜泣き松

夜泣き松は、樹齢約700年のアカマツの大木です。松の枝を夜泣きする子の枕元へ置けば、夜泣きがやむという言い伝えがあります。

夜泣き松の下方に、「初代学校発祥の地」の石碑があります。この石碑はとてもきれいな緑色片岩でできていますが、真ん中の文字を刻んでいる石は花崗岩です。石碑の裏を読んでみると、ここに江戸末期から明治初期に、寺子屋式の学校が建っていたそうで、当時は主要道沿いにあった学校だったのでしょう。

③河合断層鞍部

先ほどのくぐった柵のところまで戻り,階段のある左方へ尾根道を下っていくと舗装道路に出られます.

 

この道路の上が断層鞍部で、道路の真ん中あたりを中央構造線が通っていることが道路工事中にわかったそうです.道路わきに河合断層鞍部の解説版があります.

 

 

 

 

 

南側を望むと,これから行く居森山の断層鞍部が見えます.

④地すべり地

居森山を目指して,舗装道路に沿って進んでいくと、斜面が階段状になっている場所があります。これは、斜面の一部がゆっくりと移動する「地すべり」によってできる地形で、移動を止めるために、地下水を抜くための井戸が設置されています。

中央構造線のすぐ外帯側(東側)は、地すべりを起こしやすい結晶片岩が分布しているため、このコース沿いでは「地すべり防止区域」の看板がいくつも見つかります。

⑤居森山

居森山の断層鞍部は,広くて平らな広場になっています.

ここから居森山の山頂まで歩いて20分程度で到着します.山頂に社があります.かなりの急登ですので,行かれる方はお気をつけて.

居森山の断層鞍部を過ぎると,南側に中尾の断層鞍部が見えます。尾根がぼこぼこして見えますが、そこにも小規模な断層があるのかもしれません。

⑥中央アルプス展望

小渋峡の谷間から、中央アルプスの冠雪した山が見えます。
中尾三差路

中尾集落まで来ると道が分岐していますので、右折し、道路標識の文満方面に降りていきます。

すぐ右手にある階段を上ると堀田城跡につきます。

⑦堀田城跡

堀田城跡は、平らな広場になっています。堀田城は、断層鞍部の地形を利用して築かれています。
⑧中尾茶屋堂

舗装道路に戻って少し下ると、中尾茶屋堂があります。茶屋堂という名前ですが、建物は閉まっていて、お茶のサービスなどはありません。中尾茶屋堂の脇からは、中央構造線の断層谷と大西山の崩壊地が良く見えます。
分岐

後はひたすらつづら折りの坂を下っていくと国道に出ます。途中一か所、分岐があるので、右折してください。
⑨道の駅(トイレ、売店、駐車場あり)

国道に出たら、右折してすぐ左手に道の駅があります。冬は薪ストーブが焚かれていますので、温まりましょう。