大鹿村中央構造線博物館



ジオライドのページ

ジオライド —地質図を持って旅をしよう!—

“ジオライド”とは、地質図を持って列車を乗り回すことを指す、私の造語です。

地質の広がりを体感するには、やはりその場所に行ってみるのがいちばんです。

とはいえ、狭いといっても日本列島をまんべんなく回るのはたいへん。

そこで生来の鉄道好きなので、列車を最大限に利用して、地質図を持って列車でめぐっています。青春18キップという、1日あたり2300円でJRの各駅停車乗り放題という、ありがたい切符もあります。地形を見るには列車は遅ければ遅いほど都合が良い。
それに自分が車を運転していると、地質図と見比べながら風景を眺めるというわけにはいきません。どうしても公共交通機関を利用してということになります。
ただし、列車に乗っているだけでは地理と地形は分かっても、岩石は見られません。この方法で地質の広がりをイメージした後に、あらためて露頭を訪ねるということになります。

“ジオライド”では、事前に、地質図に乗車経路と駅名を書き込んだものを用意します。ここでも各駅停車だと駅に止まるたびに現在地が確認できるので好都合です。
路線図をベースに、山地・川・市町村の配置と地質の広がりがイメージできるようになります。現地の風景を見ることで、それらの情報が具体的に結びつきます。それに、じっさいに見ると、事前に想像していた風景と大きく異なることも多いのですね。

後でも、現地の風景を思い出すことで、地質の広がりも思い出せます。

地質図は、おもに(旧)通商産業省地質調査所および(独)産業技術総合研究所地質調査総合センター発行の20万分の1地質図のCD版を用い、未発行地域はインターネットで公開されている地質調査総合センターの20万分シームレス地質図J-Geoview地域版を用いています。図幅により、同じ地層や岩体でも色使いや記号が異なっています。シームレス地質図では色使いは統一されていますが、地層や岩体の名前が示されていないのが難点です。地層や岩体の名前は、地理的な分布と関連づけて理解するためにきわめて有用です。

ジオライドの記録

ここでは、私がいままでやってきた“ジオライド”や、これから行くジオライドを、用意した資料とともに紹介していきます。

目的地・経由地 日程 電子ファイルサイズ
湖東・伊賀・一志 2008/01/07-08 PDF(5.8MB)
三郡・筑豊・佐賀関・佐田岬・湯谷口露頭・讃岐・吉野川・須崎 2005/03/06-10 PDF(3.1MB)
伊良湖・徳島・信貴山・生駒 2005/02/21-23 PDF(3.8MB)