大鹿村中央構造線博物館



南アルプスジオパークとは?

南アルプス(中央構造線エリア)ジオパークとは?

2008年12月に,南アルプスの長野県側4市町村が『南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク』の名で、日本最初の7ヶ所の日本ジオパークのひとつに認定されました。

※2022年に富士見町が抜けて以降、3市町村になっています。

南アルプス(広い意味の赤石山脈)は、南海トラフの底から見ると,9000メートルの高さをもつ大山脈です。陸上部分だけでも海抜3000m級の高山を10座有する日本を代表する山岳地域になっています。中生代から現在までの海洋プレート沈み込み帯で起こったいろいろな現象を、狭い地域で集中して見ることができます。

ジオパークとは?

ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。

ジオパークには。世界ジオパーク(ユネスコの事業)と、日本ジオパーク(日本版のジオパーク)の2種類があり、それぞれ審査を通過して認定を受ける必要があります。

ジオパークの目的は、保護・保全だけにとどまらず、教育活動、観光活動などを通して、地域の振興につなげることです。

南アルプス(中央構造線エリア)ジオパークのこれまで

南アルプスをとりまく3県10市町村では、当初、遺産の保護を目的とした世界自然遺産への登録を目指しましたが、その後、大地の遺産の保護と活用に重点を置いたジオパーク、生態系の保護と活用に重点を置いたユネスコエコパークを目指すこととなりました。現在のところ、南アルプス(中央構造線エリア)ジオパークは、長野県の3市町村のみでの活動となっています。

内容
1964年(昭和39年) 南アルプス国立公園誕生
2007年(平成19年) 2007年(平成19年)韮崎市、南アルプス市、北杜市、早川町、飯田市、伊那市、富士見町、大鹿村、静岡市、川根本町の南アルプスに関係する3県10市町村が、南アルプス市において、「南アルプス世界自然遺産登録推進協議会」設立総会を開催
2008年(平成20年) 長野県の4市町村で構成された「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」が「日本ジオパーク」に認定される。
2012年(平成24年) 「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」再審査で「再認定」となる。
2014年(平成26年) 3県10市町村で構成された「南アルプスユネスコエコパーク」が正式に登録承認される。
2014年(平成26年) 日本ジオパーク南アルプス大会が伊那市で開催される。
2016年(平成28年) 「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」再審査で「再認定」となる。
2017年(平成29年) 日本ジオパーク中部ブロック大会が南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク(飯田市遠山郷)で開催される。
2020年(令和2年) 「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」再審査を受け、「条件付き認定」となる。
2022年(令和4年) 「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク」富士見町が抜けて、3市町村体制となって再認定審査を受け、「再認定」となる。

 

ジオパークパンフレット

     

参考資料

南アルプス学術総論  (PDF形式/3.8MB)
南アルプス概論(長野県版) (PDF形式/7.6MB)