大鹿村中央構造線博物館



鹿塩温泉

設備

  • 旅館2軒あり。
  • 駐車場なし。洞窟付近の路肩に1,2台駐車可能。

広域マップ、露頭周辺マップ

交通

  • 中央構造線博物館から車で10分(6km)。
  • 塩の里から徒歩5分。

見所

  • 塩湯荘の対岸あたりに、洞窟があります。これは、明治時代に、旧徳島藩士の黒部銑次郎(せんじろう)という人が、岩塩を探して坑道を掘った跡です。残念ながら岩塩はみつかりませんでしたが、塩泉を利用して製塩場を開設し、さらに鉱泉浴場の営業をはじめました。これが今日の鹿塩温泉の始まりとなりました。【2019年4月現在立ち入り禁止となっています】

 

説明版(クリックして拡大)

  • 鹿塩温泉の水は、西南日本の下に沈みこんでいるフィリピン海プレートが持ち込んだ水だということが分かっています。フィリピン海プレートの上面は、大鹿村の真下では、地下約35kmにあります。その付近や、もっと深く沈みこんだフィリピン海プレートの海洋地殻から水が放出され、中央構造線などの割れ目を通って上がってきています。地表に湧き出すまでに、いろいろな成分を溶かしこんだり、一部の成分が取り除かれたりして、最後には海水と似た成分の温泉水になっていますが、その過程はまだあまりわかっていません。

  • 塩湯荘前を流れる塩川を見てみると、緑色の石がたくさんあります。南洋で、海底に湧いた玄武岩質の噴出物が、水と反応して水を含む鉱物ができ、さらに大陸の下に沈みこむときに鉱物が変化して、緑色の鉱物が生じた「緑色岩」や、「緑色片岩」という岩石です。この岩石が「水の運び屋」としての役割を果たしています。詳しくは謎の鹿塩温泉をご覧ください。

 

備考

  • 洞窟裏手の山中に、黒部銑次郎のお墓があります。

  • 鹿塩温泉の2軒の旅館は、「山塩館(TEL 0265-39-1010)」と「塩湯荘(TEL 0265-39-2316)」です。日帰り入浴の可否につきましては、旅館の方に、お問い合わせください。