大鹿村中央構造線博物館



夕立神展望台

設備

  • 駐車場あり。
  • トイレあり。

 

広域マップ、露頭周辺マップ

交通

  • 中央構造線博物館からバス停まで車で40分。鳥倉登山バス「夕立神パノラマ公園」バス停下車。
  • バス停から徒歩5分。
  • 冬季通行止め期間あり。また、しばしば土砂崩れにより通行止めとなることがありますので、必ず、事前に道路情報を確認ください。

 

見所

  • 展望台入り口に、緑色岩の露頭と解説板があります。この岩石は、中生代(恐竜がいた時代)のジュラ紀に、南方の古太平洋の海底に湧き出して巨大な溶岩台地(海台)を造った噴出物の一部です。

  • 露頭前の道路より南アルプス登山口方面を見ると、遠くに、豊口山の石灰岩の白い岩壁が見えます。これらは、南洋の火山島のまわりの浅い海に、サンゴの骨格や微生物の殻が堆積してできました。緑色岩とおなじように、南から太平洋のプレートに乗って北上し、中生代ジュラ紀に、アジア大陸の縁に付け加わりました。

  • 鳥倉林道の標高1620mにある夕立神展望台からは,赤石岳をはじめとする南アルプスや中央アルプスの山々の360度の絶景を楽しめます。
  • 伊那山地の山の稜線の高さ、南アルプスの山の稜線の高さはそれぞれ揃っているように見えます。天竜川から東側は、南アルプスブロックとして、300万年前頃より傾動隆起しています。

展望台からの眺望


東側の眺望:高さの揃った南アルプスの稜線


西側の眺望:高さの揃った伊那山地の稜線と、後ろに控える伊那谷&中央アルプス

緑色岩、石灰岩は、付加体の岩石

  • 海洋プレートが沈み込む時に、海洋プレートからはぎ取られて大陸プレートに加わった岩体を付加体といいます。日本列島の土台は、アジア大陸の縁に成長した付加体でできています。赤石山脈には中生代の付加体がよく露出しています。付加体には、遠洋性の岩石である緑色岩・石灰岩・チャートと、海溝を埋めた泥岩・砂岩が混在しています。豊口登山口では石灰岩、三伏峠~赤石岳では泥岩や砂岩、塩見岳では緑色岩や赤いチャートが見られます。

備考

  • 豊口山付近の鳥倉林道は、オススメの紅葉スポットとなっています。白い石灰岩と赤や黄色の紅葉のコントラストがとてもきれいです。