N04ポーフィロクラスティック・マイロナイト
大鹿村中央構造線博物館の西側に,1961年の集中豪雨で大規模崩壊を起こした大西山山腹崩壊地があり,マイロナイトが露出している.崩壊地から博物館寄りにも,1961年崩壊以前からの露頭がある.その露頭から採集したトーナル岩質マイロナイトである.角閃石ポーフィロクラストを含む.黒雲母の一部は変質して緑泥石化し淡緑色を呈する.1890年に原田豊吉が命名した「鹿塩片麻岩」は,このようなマイロナイトだったのではないか.典型的な“鹿塩マイロナイト”のひとつ.
標本番号 | 95021601 |
採取地 | 長野県下上伊那郡大鹿村大河原大西公園入口 |
中央構造線との関係 | 中央構造線(地質境界)から300m |
岩石名 | トーナル岩源ポーフィロクラスティック・マイロナイト |
主要造岩鉱物 | 角閃石,黒雲母,斜長石,石英 |
副成分鉱物 | 褐簾石,スフェン,ジルコン,燐灰石,不透明鉱物 |
変質鉱物 | 緑泥石,緑簾石 |
ポーフィロクラストを構成する鉱物 | 角閃石,斜長石 |
特徴 | 角閃石ポーフィロクラストを含むポーフィロクラスティック・マイロナイト |
剪断のセンス | 左ずれ |
薄片用チップ(XZ面)
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薄片用チップ |
偏光顕微鏡観察(XZ面)
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×10,下方ポーラー | ×10,クロスポーラー |
×10,下方ポーラー | ×10,クロスポーラー |