いろいろな水の重さ3:鹿塩温泉と有馬温泉のH2O
鹿塩温泉と裏六甲の有馬温泉(金の湯)は、濃い塩分を含むことで知られています。
上右の水素同位体比と酸素同位体比の相関図を見ると、鹿塩と有馬(および宝塚温泉と石仏温泉(廃業))の原水は、黒色の線の右端の同じ位置に来ます。重い酸素が海水より多いH2Oが原水です。
上左の水素同位体比と塩化物イオン濃度の相関図でも鹿塩と有馬の原水は、化石海水とはまったく異なっています。鹿塩と有馬の原水の塩化物イオン濃度は、海水の2倍を超えています。
この原水は、どんなH2Oなのでしょうか。
水素と酸素の同位体比では、その位置に来るのは日本列島の火山の、高温の火山ガスのH2O(水蒸気)です。