大鹿村中央構造線博物館



日本列島へ来た海洋玄武岩

じつは、中央海嶺で造られた海洋地殻の玄武岩や、ホットスポットの火山島や海台の玄武岩は、日本列島に広く見られます!

とくに鹿塩温泉のまわりには大量に見られます。塩川の河床の板を重ねたような見かけの「緑色片岩」や、上流から流れてきた大小の「緑色岩」が、大昔の太平洋から運ばれて来た玄武岩なんです!
この緑色岩は、もともと中生代ジュラ紀に赤道付近にあった大規模ホットスポットの巨大海台の玄武岩です。緑色片岩の方は、たぶん中生代白亜紀の玄武岩です。

これらの海洋プレートの上に湧いた玄武岩は、移動する海洋プレートに乗って、大陸の縁まで運ばれました。

ここから、海洋プレートに含まれている水の長い旅路が始まります。

ただし鹿塩温泉の水の旅の始まりは、おそらく2000万年前ごろ。当時のフィリピン海プレートの、今の地図では四国の南方、数100km~1000km沖合に湧いた海洋玄武岩だと思われます。

 

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