鹿塩温泉のH2Oの長い旅路3:アウターライズの断層から加わる水
海溝から沈み込む海洋プレートは、沈み込み口の海溝の直前から曲がり始めます。そのためプレートの下半分には圧縮による逆断層型の地震が発生し、上半分には引張りによる正断層型の地震が発生しています。
大規模な正断層が海底付近に達することにより陸側から見て海溝の外側に生じる地形的な高まりをアウターライズといい、そのタイプの地震を「アウターライズ地震」といいます。
アウターライズ地震を発生させる正断層に沿って、海水が海洋プレートの地殻の下のマントルの部分まで入っていくと考えられています。とくに地震学者には、海洋プレートが水を含むメカニズムとして、この断層を重視する人が多いように思います。