大鹿村中央構造線博物館



NO.11片麻岩

「ざくろ石菫青石泥質片麻岩」
Garnet Cordierite pelitic Gneiss
中央構造線からの距離1170m

     
片麻岩と花崗岩が混在している.


露頭西端に,基盤構造探査のための産業技術総合研究所の地震計が,臨時に設置されている(2006年5月).

No.11ざくろ石菫青石白雲母黒雲母片麻岩(縞状部)

試料番号0312221101(中央構造線からの距離1140m)

ざくろ石・菫青石・白雲母を多量に含む,泥質岩を原岩とする片麻岩.有色鉱物に富む優黒部と無色鉱物に富む優白部が縞状を呈する.白雲母の一部には珪線石の残存組織らしきものが見られ,いったんは珪線石帯の変成レベルまで達したと考えられる.

⇒変成岩(山賀進さんのホームページ)

偏光顕微鏡写真(画像をクリック⇒拡大)

  この薄片の偏光顕微鏡写真は,雲母類の消光位を避けるため,試料台を反時計回りに少し回転し,片麻岩の面構造を偏光の振動方向(=写真の長辺と短辺の方向)と斜交させて撮影している.

 
無色鉱物の大部分は石英.斜長石を含む.白雲母と黒雲母は一方向に配列している.

 
ざくろ石と菫青石

 
ざくろ石(高倍率)

 
菫青石

 
珪線石が変質したと思われる白雲母(高倍率)

 

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