大鹿村中央構造線博物館



NO.6マイロナイト

「花崗閃緑岩源ポーフィロクラスティックマイロナイト(典型的な“鹿塩マイロナイト”)」
Porphyroclasitic mylonite derived from granodiorite(Typical “Kashio mylonite”)
中央構造線からの距離510m

 

No.6+1花崗閃緑岩源マイロナイト(組成縞状構造が発達)

試料番号03122309(中央構造線からの距離520m)

  カリ長石ポーフィロクラストと斜長石ポーフィロクラストが見られる.カリ長石は透明感があるのにたいし,斜長石は不透明な濁った白色に見える.
  細粒無色鉱物の帯とプレッシャーシャドゥが連結し,帯状に連続している.この無色鉱物の帯と,細粒黒雲母に富む暗色の細粒基質の対比による組成縞(フラクションバンディング)が発達し,マイロナイト面構造を規定するとともに,全体として流動的な見かけを呈する.
  このようなトーナル岩源マイロナイトとの変形組織のちがいは,原岩のカリ長石の有無が関与していると考えられる.

偏光顕微鏡写真(画像をクリック⇒拡大)

 

  斜長石ポーフィロクラスト(中央),褐簾石ポーフィロクラスト(左下),カリ長石ポーフィロクラスト(左上).斜長石ポーフィロクラストには,脆性破断が生じている.
  クロスポーラー観察では,カリ長石ポーフィロクラストの周縁が侵食されるように細粒鉱物の集合体に変化しており,ミルメカイトが形成されていると考えられる.多結晶石英プールの再結晶石英の粒径および外形は,No.7-1角閃石黒雲母トーナル岩源マイロナイトおよびNo.6細粒角閃石黒雲母トーナル岩源マイロナイトと同程度であり,温度および歪速度は同一だとみなせる.したがって,この試料に顕著な細粒基質の発達と無色鉱物の帯の形成には,ミルメカイトの形成が寄与していると考えられる.

No.6細粒角閃石黒雲母トーナル岩源マイロナイト

試料番号03122312(中央構造線からの距離510m)

偏光顕微鏡写真(画像をクリック⇒拡大)

 

  中央右よりの角閃石には脆性変形が生じ,左端で割れている.

 

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