大鹿村中央構造線博物館



NO.2カタクレーサイト

「砂質堆積岩を原岩とする変成岩源カタクレーサイト
(低温のマイロナイト化の履歴がみられる)」
Cataclasite derived from meta-psamite
(Record of low-temperature mylonitization is observable)
中央構造線からの距離180m

 

No.2マイロニティック砂質変成岩源カタクレーサイト

試料番号01112802(中央構造線からの距離180m)

白雲母フィッシュを含み,ほぼ石英からなる岩片の組織が,Sタイプの再結晶石英の多結晶集合体であることから,低温または高ひずみ速度で形成されたマイロナイトを原岩とするカタクレーサイトであると考えられる.
マイロナイトの原岩は,石英に富むこと,砂岩を構成した砕屑粒子と思われる電気石を含むこと,白雲母をかなり含むことから,砂質堆積岩を原岩とする変成岩と考えられる.

偏光顕微鏡写真(画像をクリック⇒拡大)

 

カタクレーサイト粉砕帯と原岩の破砕岩片

 

原岩の岩片には,Sタイプ再結晶石英や,白雲母が見られる.

 

Sタイプ再結晶石英(高倍率)

 

マイロナイトの原岩である堆積岩起源の変成岩から由来したと考えられる電気石.(高倍率)

 

白雲母ポーフィロクラスト(フィッシュ).シームが形成された石英は,カタクレーサイト形成時の石英脈かもしれない.(高倍率)

No.2-1マイロニティック角閃岩源カタクレーサイト

試料番号03122325(中央構造線からの距離170m)

偏光顕微鏡写真(画像をクリック⇒拡大)

 

角閃石に富む

 

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