大鹿村中央構造線博物館



N01-05-x25クロスポーラー2

スケールバー:0.5mm,クロスポーラー

破断された斜長石ポーフィロクラスト.左ずれ剪断により,割れるとともに反時計回りに回転し覆瓦状構造を呈している.展張割れ目充填鉱物やプレッシャーシャドゥを構成している鉱物は,石英とカリ長石である.展張割れ目を充填している大型の石英は波動消光を示し,縁辺部から細粒化している.細粒化した石英やカリ長石も,波動消光を示すものがある.

最下部の斜長石片の縁辺部の一部は細粒再結晶鉱物集合体に変わり,やや丸みを帯び始めている.このような脆性破壊と再結晶のくり返しは,斜長石ポーフィロクラストの粒径減少のプロセスのひとつと考えられる.

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