大鹿村中央構造線博物館



N11-切断研磨標本

スケールバー:50mm,R:リーデルシア面

半固結状の断層ガウジを樹脂で固めて切断研磨した標本.断層粘土を含む断層ガウジは,塑性的に変形する.ブーディン状に伸びた白色のクラストが,剪断の進行によって生じたリーデル剪断面(R)によって切られ,S’-Ssマイロナイトに似た構造が形成されている.脆性変形の場合は,剪断帯の方向はYであらわす.この場合のYとR面との斜交関係は,右ずれのセンスをあらわす.

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