大鹿村中央構造線博物館



N01-切断研磨標本

スケールバー:50mm

多量の長石ポーフィロクラストを含む,典型的なポーフィロクラスティック・マイロナイト.ここでは,このような中央構造線ぞいのポーフィロクラスティック・マイロナイトを“鹿塩タイプ”と呼ぶことにしよう.この標本では,細粒の石英・長石・黒雲母からなる基質は暗色に見える.白色の斑点は,原岩の斜長石やカリ長石が多結晶化をまぬがれて残存したポーフィロクラストである.石英はすべて細粒化している.

ポーフィロクラストから伸びるプレッシャーシャドゥの伸びや白色のリボンの伸びの方向からマイロナイト面構造Smを認定し,面構造Smに垂直,線構造Lmに平行な面(XZ面)で切断研磨した.研磨面の大きさは約200mm×200mmである.

節理面は,Sm(XY面),Smに直交しLmに平行な面(XZ面),およびXZ面に直交しXY面に45°で交わる面に発達している.これらの割れ目は後生的なものである.

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