大鹿村中央構造線博物館



N01-06-x10クロスポーラー

スケールバー:0.5mm,クロスポーラー
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優黒部の基質には,黒雲母,緑簾石,再結晶石英が配列している.多数のポーフィロクラストの縁を縫うように,うねって配列している.

基質中には,最大0.1mm×0.2mm程度の板状の,淡褐色~濃褐色の多色性を示す黒雲母が多量に見られ,原岩の黒雲母の一部が残存しているものと思われる.また,プレッシャーシャドゥやリボン中には多量の緑色を帯びた再結晶黒雲母細片が見られる.

プレッシャーシャドゥの伸びは弱い.プレッシャーシャドゥ構成鉱物は,ほとんど石英である.白色の鉱物集合体のリボンはわずかしか見られず,その組成もほとんど石英で,優白部にあるもののような多量にカリ長石を含むものは見られない.基質中の細粒石英はプレッシャーシャドゥの石英と連続し区別しにくい.細粒部分の粒径は30~50μm程度で,優白部のものより粒径が大きい.

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