大鹿村中央構造線博物館



N02-02-x25クロスポーラー

スケールバー:0.5mm,クロスポーラー
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本試料では,Sm方向と写真の長辺を平行にして撮影しても,Smと平行に配列している黒雲母が消光位にならないように,偏光板を上下2枚とも通常の位置から45°回転させて撮影した.

優白部では,ポーフィロクラストはほとんどない.あっても粒径0.15mm以下である.石英または長石の細粒基質の粒径は10~20μmである.

細粒基質中の黒雲母は,長辺20μm程度のものが多い.ほとんどの黒雲母は長辺をSm面に平行に向け,Sb面は消失している.Ss面上に配列しているものも,個々の結晶はSm面に平行に向け長辺を剪断の方向に向けた”杉型”配列になっている.

ここには写っていないが,とりわけ明るい縞状の部分では,ポーフィロクラストはまったく見られない.黒雲母は極めて微細で,配列もSmと平行にそろっていて,Sb面とSs面は消滅している.

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